福井県立恐竜博物館(勝山市)のリニューアルオープンを控えて、一足早く報道関係者向けに11日、パワーアップした館内が公開された。
従来の卵型の建物の隣には、一回り小さな新たな卵型のドームが整備された。フクイサウルスやフクイティタンなど、県内で発掘された実物大の恐竜5体と鳥類が出迎えてくれる。
その先にあるのが特別展示室で、高さ9mの3面のスクリーンに映し出される映像は、完全に恐竜の世界に入り込んだような雰囲気を味わえる。
予約制の化石研究体験室では、本格的なクリーニング作業やバラバラになったティラノサウルスの頭部の化石を組み立てる作業など、研究員さながらの体験を楽しむことができる。
常設展示場もリニューアルされ、恐竜の骨格はこれまでの44体から50体に増えた。ティラノサウルスのロボットを取り囲んでいた壁はなくなり、肉食恐竜タルボサウルスと草食恐竜サウロロフスの全身骨格が両脇に加わった。
このほか、日本初公開となる草食恐竜ブラキロフォサウルスの実物ミイラ化石の展示も今回のリニューアルに伴う目玉となっている。
谷川由美子館長は「来年の春、北陸新幹線が福井まで開業する。それに先立ってまず我々がチャレンジしていくリニューアルオープンだと思っている。できるだけ多くの人に福井県を知ってもらうきっかけとして恐竜があると思うので、恐竜に着目して福井に足を運んでもらいたい」と話した。
よりエンターテインメント性を高めて生まれ変わった県立恐竜博物館は、7月14日(金)にリニューアルオープンする。
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